仕事をしています。あっという間に半年〜1年がすぎて行きます。京都ー東京間の新幹線は30分ぐらいで到着する感覚です。
こうして流れるように歳を重ねていくのでしょうか。残りの時間では何かひとのためになるようなものを残していけるのかしらねと、自分で自答している毎日です。
仕事のおかげでこの秋は、ふんだんに季節を感じる景色をみて過ごすことができました。日本の景色としても代表的な秋の紅葉ですが、よくよく観ると植物たちの特徴個性を知っていたなら、もっと違う見方で読み解くことができるのにと残念に思います。山ごと色が変化していく広い画も、手のひらをぱっと開いたようなシルエットの紅葉も、えさを求めてとびかう野鳥たちも、決して観光地的ではない飾っていない自然のままな画に興味があります。時間がとまったようなゆっくりとした流れへの憧れというのでしょうか。
この秋のために東大寺さまへ通って数ヶ月が経ちました。ここは1000年の歴史をもつ日本の顔。こちらを歩いていると東京にいて消滅してしまう時間を取り戻します。そしていつもこの一角にある手入れのされた田をみるとふと我に返るというか、自分にとってはそういう場所です。東大寺さまの中でカメラを据えることを許されるという自分歴史上最大の喜びの2016年。自分の力だけでは到底できない事をいろんな方々の手をおかりして、一緒にものつくりができるという大きな事柄がありました。深く感謝です。