「あめつちの日々」シアタードーナツ2017年3月上映決定。ここは沖縄(コザ)の町に出没した映画館。
2月19日は来月の上映前にプレ上映会を開催していただいた。楽しみにしていた支配人にも会えうことができたし、謎だったドーナツも指差し確認することができた。季節はずれの桜仲間にも来場してもらい、プレ上映会は来場者で溢れほんとうに助かった。実は季節はずれの桜仲間はデキる人ばかりなので、是非この映画館の存在を体感して欲しくて本土から来てもらった人もいた。
上映後ロビーにいた私に、若い女性が近づいてきて「米司さんのファンです。映画をつくってくれてありがとう」と言ってくれた。彼女はペコリとお辞儀をして帰っていった。
コザは沖縄の中でもアメリカ軍にちかい町のひとつだと私は思っている。帰り路は夜のコザのにおいを感じながらシャッター通りの商店街をみて、本や新聞で読んでいた戦後のこの町が経験したことを思い出し、まさにこの町に映画と共にこれたことを考えながら歩いた。近辺には英語の看板が並ぶ。
若い支配人はコザ生まれ。寂しくなってきたこの町に文化を欲したのだろうか、「映画館をつくることを思いついた」そうだ。しかし映画館に人を集める事は並大抵のことではできない。ならば、とドーナツ屋と映画館をくっつけて「シアタードーナツ」となった。なんだか理解できるような、そうでもないような。こんな直球で楽しい発想を聞いてしまったら、この手作り劇場の佇まいはより頼もしげに感じられる。新しく沖縄に生まれた町の映画の場所だ。これからもっと人々に愛されるドーナツ劇場になってゆくことと思う。
同じ時期にLiveで沖縄入りしてた明星/akeboshiさんも、空き時間にバンド仲間とシアタードーナツに来場してくれていた。男2人でドーナツをほおばったと、live中のMCで告白していた。
私は映画を通して何をやっているんだろう。ドーナツ支配人に会ってそう思った。映画をつくりはじめてこの6年間、映画と一緒にいろんな土地へ行き少しずつ友達を増やしてきた。その町のことなどを話合ってきた。それが映画を通した今の自分たちの文化的な姿かもしれない。小さいけどね。だけど、たぶんそれが今の自分たちの一番の財産だ。
沖縄ありがとう。ふたたび。
季節はずれの桜のみなさんも本当にありがとう。
<告知>
ドキュメンタリー「あめつちの日々」 シアタードーナツ(コザ)上映待機
2017年3月2〜22日 15:00〜
2017年3月23〜4月12日 17:00〜
ドーナツ支配人は下段右2人目