8月9日に長崎県美術館にて「長崎の郵便配達 長崎学生上映会」が開催されることになった。この映画初の上映会として、長崎に暮らしている中高生を招待したいと考えた。
私たちは7月ギリギリまで映画の完成に向けて多忙にしていた為、今年の夏のART TRUE FILMは何処にいて何をすればいいのか、当初この考えが手薄になっていた。そんな時、8月の予定を打診していた同美術館から8月9日ならば会場が空いたという連絡を頂いた。とても驚いた。とても有り難い連絡だった。
この「長崎学生上映会」は映画宣伝が目的ではないので、何か工夫が必要だと思っていたところ、地元の高校生たちが映画の予告編を作ってくれる事になった。しかも2組もである。
構成もナレーションなども私たちは邪魔な事はしない。ただ何回かのZOOM会議に参加した。私は普段は高校生と話す機会がないので、当初彼らとの会議にはどうも慣れなかった。だけど自分の高校生時代の頃を思い出せば、高校だなんて自己芸歴最大にとんがっていた頃だ。彼らにこのぐらいは出来て当たり前だと気が付き、それからは普通に会話ができたように思う。話し合いで彼らの語る素直な意見を聞き、余計なものにまみれている自分が、少しづつ透明に近づいてゆくのを実感した。なんだろう、この懐かしさ。そうして彼らをみているうちに、上映会の当日の司会も彼らにお願いしたい気持ちになり、それを伝えると彼らは即答でOKしてくれた。
とうとうこの予告編が完成。美しいものはいくらでも観ていられる。
長崎学生上映会 予告編(1)
https://www.youtube.com/watch?v=lAaA9QBGvEo
長崎学生上映会 予告編(2)
https://www.youtube.com/watch?v=PF7fp90tm20
[インフォメーション]
2021年8月9日 長崎の郵便配達/長崎学生上映会
長崎に暮らしてる中高生を50名ご招待します
参加条件:長崎の中高生
司会進行:長崎の17歳たち
参加の応募先はこちら https://nagasaki.essay.tokyo/studententry
長崎県美術館ホール 14:30受付/15時開催
9日の会場はCOVID-19対策にて満席でのご招待はできないけれども、未来人へ配達ができるのならば、仕事を果たせるのかもしれない。自分の周りで少しこの上映会の話をしてみたら、気持ちを共用してくださる方々がいた。とても嬉しかった。
大倉正之助先生が8月9日を大事にする想いや映画のスタートを祈るために、学生上映会にご来場いただける事になった。常に未来を担う人たちへの伝承活動に勤しんでいる先生にご参加いただける事は、この会にとってはとても力強い。この上映会にプレミアムが加わった。実は私はまだこの事実が信じられないのだが、司会の学生たちに伝えると「話したい事や聞いてみたい事がたくさんある!」とさらりと言ってのけた。私とは人間のサイズがまるで違うのである。
今年の夏は映画が完成した事もあり、ART TRUE FILMにとって挑戦が始まる。長崎のいつもの仲間たちがついている。みんな自分たちの仕事を抱えて、それでも一緒に動いてくれている。
すでにここに参加したいという大人たちの声は多く届く。ですが、この上映会に大人は参加することはできない。参加条件は『長崎に暮らす中高生』である。
長崎はまた蝉の季節だ。