私たちは文化出版局がかつて出版していた雑誌「銀花」のバックナンバーを集めた。その雑誌は日本の文化的なものを追ったもので、全部で160冊を超える。残念な事に廃刊されて現在はもう存在していない。特徴は膨大な取材力と編集の圧倒的な本気度を感じとれるものだった。彼らは日本の隅から隅まで歩き倒したのではないだろうか。私はこの銀花を作られた方々の仕事ぶりをとても尊敬している。自分たちもこういう大きな仕事を残して、朽ち果てて終わってみたいとも思っている。
2020年コロナ時代になって、私たちは映画の在り方を考えた。商業映画ではない文化映画を自由に開放したい。そんな気持ちが以前より大きくなった。作り手の端くれとして、この世の中の良いものと思われるものを撮って、深く考えより学んでいきたい。そういう気持ちがかつてより緊迫して自分たちの中に大きく迫り上がってきた感じがする。映画の制作資金から考えたら何もできない。何も進まない。
私たちは映画班だか、自分たちなりの「銀花」を手探りで作ってみたいと思った。
そういうwebを作ろうと考えた。
そして「手鑑」という題をつけた。
題は昨年の9月に吉岡幸雄先生に名付け親になってもらいたくてお願いをしに伺ったのだが、結局言えなかったので責任をとって自分で付けた。すでに名前負けしそうな大きな題だが。
この秋から「手鑑」webを始める事にする。これは文化的な短編映画をUPしていく場所だ。
いつまで保持できるかわからないけど、皆さん気長く見守っていてほしい。
web はこちら
色んな方々にご協力をいただいてスタートです
皆様、どうぞよろしくお願いします。